はじめてのインバウンド

中国の最新トレンドやビジネス事情を発信するブログ「はじめてのインバウンド」。中国インバウンド事業に従事する2人の営業マン道明と片倉が、インバウンドビジネスに役立つ情報をお届けします。

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【成功例】なぜ今「河口湖」エリアが中国観光客から絶大な支持を得ているの?

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中国の最新トレンドやビジネス事情を、中国インバウンド事業に従事する2人の営業マンが発信する「はじめてのインバウンド」。第4回目は今、中国で最も見られている旅行情報メディア「馬蜂窩(マーフォンウォ)」をピックアップ。

訪日観光客の動向に理解を深めるため「馬蜂窩(マーフォンウォ)」をチェックしながら、中国人に人気の観光スポット河口湖へと出かけました。

 

中国では旅行に行くならまず「馬蜂窩(マーフォンウォ)」をチェック

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異国情緒あふれる河口湖駅ではしゃぐ片倉(黄)と道明(赤)

片倉:やったー!やっと出張(観光)だー!

道明:片倉さん、僕もつられて東京ウォーカーのモデルのようなポーズをしちゃいましたが、そのテンションは間違ってます。今日は「馬蜂窩(マーフォンウォ)」をチェックしながら訪日中国人の気持ちになる、という趣旨の視察です。

片倉:……まーphone魚?

道明:合ってるけど、違います。

 

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道明:「馬蜂窩(マーフォンウォ)」とは、言わば“中国人の若者のほとんどが旅行前にチェックする旅行メディア“。エリアを設定すると、人気の観光スポットから宿泊先、航空チケット、おすすめグルメ、ショッピング事情まで、旅行に必要な全ての情報をチェックすることができるんです。

片倉:へ〜、便利。

 

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道明:観光地に訪問したユーザーの口コミブログを見ることもできるので、リアルな声をもとに観光スポットを選ぶこともできる。情報網羅性と信頼度から、中国では今や月間アクティブユーザー数が1億人以上にも及んでいるんです。

 

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片倉:確かに最近はツアーだけじゃなくって個人観光客も増えてるって言うもんね。あ、今いる河口湖のページもある。出張できたのは嬉しいんだけどさ、そもそも何で河口湖に来たんだっけ?

 

河口湖周辺はとにかく「WeChat Pay」が使えるスポットがたくさん

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進んで自ら顔はめパネルの中から顔を出す中国内モンゴル出身の侍。観光ガイドとして、道明に連れてこられる

道明:その説明は、侍さんから。

侍:河口湖周辺の観光エリアは、電子決済の「WeChat Pay」で支払いができるスポットが充実してるんです。

片倉:侍さん、来てたんだ。

 

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道明:今、中国は何をするにも電子決済が主流ですからね。この河口湖駅前から出るタクシー(富士急山梨ハイヤー)だって「WeChat Pay」対応です。

片倉:本当だ。それに少し見渡してみても、中国人の方が圧倒的に多いよね。むしろ日本人のほうが少ないくらい。

侍:河口湖周辺の観光スポット一帯は、鉄道、バス、タクシーなど多くの観光施設を運営する富士急グループが一足早く電子決済を導入したことで、インバウンドの観光客を上手に招くことに成功しているんですよ。

片倉:お招き湖だね。

 

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侍:……?タクシーだけでなく、河口湖駅発の富士急行線乗車券も「WeChat Pay」で買うことができます。ちなみにこの窓口からは、河口湖駅と大月駅を繋ぐ「富士山ビュー特急」の特急券も買えますよ。

 

車窓から覗く景観はまるで自然がつくる絵画「富士山ビュー特急」 

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侍:この朱色の列車が「富士山ビュー特急」。車窓からは富士山をはじめ、四季折々の自然を望めるんです。

片倉:かっこいー!

道明:ワインレッドが渋い!

侍:「富士山ビュー特急」は、数々の鉄道のデザインを手がけてきた水戸岡鋭治さんがデザインしているそうです。列車の内装も素敵なんですよ。

 

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「富士山ビュー特急」では、旬の果物を使用した「富士山ビュー特急特製スイーツ」(乗車券+大人4,000円、小人3,000円)を堪能することも

片倉:かわいー!住みたい!

道明:ここの車窓から景色を眺めていると、自分が少し高尚な人物になれたような気持ちになりますね。

侍:この特別車両以外にも車両ごとに内装は異なっていて、そのどれもがおしゃれなんですよ。

片倉:「富士山ビュー特急」に乗るだけでも、観光として十分楽しめそう。

 

標高 1,075メートルの高さから河口湖を一望「富士山パノラマロープウェイ」 

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道明:次は、河口湖駅から車で約5分の「富士山パノラマロープウェイ」にやって来ました。

片倉:ねえねえ、看板にウサギとタヌキがいるよ。

侍:後ろに見える天上山は、昔話の「カチカチ山」に登場した山のモデルになっているんです。

 

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「富士山パノラマロープウェイ」のチケットは大人(往復900円・片道500円)、小人(往復450円・片道250円)

侍:ここのロープウェイの発券機も「WeChat Pay」が対応しています。

片倉:あ、中国語版のパンフレットもあるんだね。

道明:ここに訪れる観光客の7割は海外からのインバウンドで、その中の8割が中国の方だって聞いてますよ。

片倉:へえ、ほとんどが中国から来ている観光客なんだ。

 

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片倉:すごい!河口湖!めちゃめちゃ河口湖!

道明:河口湖が一望できるんですね。圧巻です。

侍:紅葉の時期は観光客もさらに増えるみたいですね。標高 1,075メートルの「富士山展望台」までは約3分。もうすぐ着くみたいですよ。

 

「富士山展望台」では、例え富士山が見えなくても楽しめる仕掛けが

 

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片倉:あれ……?富士山は……?

侍:霧で真っ白ですね……。でも展望台の周りには他にも楽しめるスポットがあるので大丈夫。見て周りましょう。

道明:片倉さん、孔子も「何事も楽しんでやりなさい。楽しんでやることで、思わぬ力が発揮されるものなのだ」 と言っていましたよ。

 

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「天上の鐘」のほか、愛らしい「狛うさぎ」が出迎えてくれる「うさぎ神社」や、厄払いや良縁を呼び込む「かわらけ投げ」も

侍:こちらは「天上の鐘」です。大切な人と鐘を鳴らすことで、恋愛成就や無病息災のご利益を得られると言われています。

道明:電子決済に関わる全ての人に幸せが訪れますように。

片倉:……やばい絵面になっていることだけは分かるよ。

 

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侍:展望台近くには、軽食屋さんとお土産さんが一緒になった「たぬき茶屋」もあります。店先にある券売機も「WeChat Pay」対応なんですよ。

片倉:馴染みのある松屋の券売機みたいで安心する。

道明:中国から来た方も馴染みのある「WeChat Pay」のマークを見て安心しているんでしょうね。なんだか胸がキュンとしました。

 

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黒蜜の上にきな粉が乗った「うさぎ団子」(写真左・400円)と、みたらしをまとった「たぬき団子」(写真右・400円)

侍:……?あ、お団子ができたみたいです。

片倉:柔らかめのもちもち食感で、団子自体にも甘みがある。自然の中で食べるとさらに美味しく感じるね。

道明:片倉さんが楽しめているようで良かったです。孔子も喜んでいます。

 

河口湖の真ん中で風と自然をダイレクトに感じられる「河口湖遊覧船」

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ロープウェイ乗り場から徒歩3分のところにある「河口湖遊覧船」乗り場

道明:山の麓まで降りてきました。

片倉:自然を間近に感じられる。これぞ出張(観光)の醍醐味だね。

侍:次は「河口湖遊覧船」乗り場から「アンソレイユ号」に乗りましょう。

 

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侍:ちなみに「河口湖遊覧船」のチケット(一般料金・大人1,000円、子ども500円)も「WeChat Pay」で買うことができます。

道明:すごい。河口湖駅からここまで一切現金を使っていないですね。

片倉:券売機を導入している観光スポットも多いんだね。

 

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「アンソレイユ号」の船上から眺めた河口湖。晴れた日は湖に映る逆さ富士を見ることも

片倉:見渡す限り河口湖!めちゃめちゃ河口湖!

侍:あ、河口湖大橋をくぐるみたいですよ。

道明:船が走ると風が感じられて心地いいですね。中国から観光に来た方もこの風を身体に受けてきたのか……。

 

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道明:そして多くの中国観光客がこの景色を眺めてきたんだ。僕もここから見た自然を脳裏に焼き付けておこう。

片倉:この出張(観光)月1で来れたらいいのにな……。

 

次回も河口湖エリアが中国観光客から人気を集める理由を追求

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「馬蜂窩(マーフォンウォ)」を参考に巡る河口湖周辺の旅。行く先々で、中国で普及する電子決済「WeChat Pay」を使用する機会に恵まれました。次回も引き続き「馬蜂窩(マーフォンウォ)」を参考に、視察という名の河口湖観光を続行。訪日中国人から人気の高いスポットを、中国観光客ならではの視点と共にお伝えしていきます。

 

提供:インタセクト・コミュニケーションズ株式会社