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市場約1.3兆円!中国インバウンドのビジネスチャンスに乗り遅れるな

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ここは中国のインバウンド事業に携わるオフィスの給湯室。

主張の強いネクタイを結んでいる営業マンの道明(赤)と片倉(黄)が並んで昼休憩をとっている。

 ラーメンを啜る音と一緒に幾度となく聞こえるのは「中国」の言葉。

大の大人が2人、昼休憩の残り時間も気にせずに、熱い視線を交わしながら何を語らっているのだろうか。

 

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給湯室は2人の待ち合わせ場所でもあり、オアシスでもある

片倉:道明、また肉まん食ってんの?

道明:はい、中国のこといっときも忘れたくないんで。僕、自分の血肉をすべて中国要素で形成したいんです。

(以下・片倉=か、道明=ど)

か:だったら中華料理屋行った方がいいんじゃない?

ど:片倉さんこそ、それ。中国の蘭州牛肉麺をもとに作られたカップヌードルじゃないですか。蘭州市の風、感じます?

 

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片倉(37)。好きなタイプは可愛い系よりスパイシー系

か:パクチーがほのかに香るね。

と:蘭州ラーメンと言えば神保町の馬子禄ですよね。あと池袋の火焔山、それに西川口のザムザムの泉も捨てがたい。

か:美味しいけど、連日食べたら舌おかしくなっちゃうラインナップだよ。これ食べ終わったら、今日のデザートどうしよう。

 

カラフルわたあめの次は顔がベタベタに汚れるザンザンバオがくる!?

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道明(31)。好きな肉まんはセブンのスタミナにんにくまん

ど:デザートと言えば中国では一年前くらいに「ザンザンバオ」が流行りましたよね。

か:あんなの会社で食べたら大変だよ。

 

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手と顔を汚す黒くて美味しい妖怪「ザンザンバオ」

ど:たっぷりとチョコレートが入ったデニッシュに、容赦なくココアパウダーがかかってますもんね。

か:なんでそんなに流行ったんだろう?

ど:中国のタレントが口や手を豪快に汚しながらザンザンバオを食べてる動画がSNSで話題になったんです。

 

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会話が成立しているようで、成立していないようで、成立している2人

 か:なるほど。ともあれ、サラリーマンが昼に食べる代物じゃないよね。

ど:ザンザンバオは手や顔を汚せば汚すほど美味しく感じられるんですよ。

か:音を立てて食べるのが粋とされてる蕎麦みたいな感じか。

ど:中国は今「綺麗」や「可愛い」だけじゃなく、コミカルなインパクトをSNS映えと捉えているんです。原宿で売られてるカラフルなわたあめも中国が発祥ですからね。

か:そうなんだ。

ど:中国はいつだって文化の最先端をいくんですよ。もしかしたらわたあめと同じように日本でもブームになるかもしれない。

か:あ、デザートはもういいから、食後にコーヒー飲みたくなっちゃったなあ。

 

中国でラッキンコーヒーがスターバックスを追い抜いた理由 

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肉まんを一切見ず、狩猟民族のような片倉を凝視しながら肉まんを頬張る道明。窓の外に広がる晴れた日のオフィス街を眺める片倉

ど:コーヒーと言えば最近人気沸騰中の「ラッキンコーヒー」。

か:なんでも中国に繋げてくるね。俺との昼休憩、楽しむ気ある?

 

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真っ青な地に白い鹿が描かれたカップが目印「ラッキンコーヒー 」


ど:ラッキンコーヒーは、たった1年で2000店舗以上の店舗が開店しているんです。今やスターバックスの店舗数を追い抜く勢いです。

か:……へえ。なんでそんなに急成長してるの?

ど:コーヒーの消費量が上がったこと、リーズナブルな価格帯、スマホ上でスムーズに決済できる、これらが要因ですね。

か:コーヒーは日本でもフォースブームが来たばかりだもんなあ。しかも結構安いんだ?

ど:アメリカンコーヒーは349円です。対してスタバはコーヒー一杯415円。少し割安ですね。

か:格安ってわけではないんだね。

 

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やんちゃ盛りの5歳児を見守る視線で道明の話に耳を傾ける片倉

ど:スタバと何が違うってラッキンコーヒーは店に行列ができない。専用アプリで事前にコーヒーを注文しておき、通知が来たらレジで商品を受け取るシステムなんです。だから、商品を用意する時間を待つ必要がない。

か:実店舗版Uber Eatsみたいな感じだね。

ど:ちなみに、アプリ上で決済すればクーポンが使えたり割引がきいたりします。これがスマホで決済する動機付けになっていたりもします。

か:スマホ決済の方がお得なんだ。

ど:中国ではデジタル決済が常識化しているんです。だから、さまざまな商業施設でシェアバッテリーが普及しているみたいですね。借りたらまた別の施設に返却できるみたいです。

か:モバイルバッテリーさえ持ち歩く人が減ってるんだね。

ど:俄然、財布を持ち歩く人は減っているようですよ。それを聞いて僕も財布を捨てました。

か:徹底しすぎてこわい。

 

アプリの中にアプリ?ミニプログラムって何だ? 

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溢れる父性を隠せない片倉

か:でもさ、そもそも中国でデジタル決済がそんなに浸透してるのって何で?

ど:モバイル決済サービスの「Alipay(アリペイ)」や、「WeChat Pay(ウィーチャット)」の普及が大きく影響していますね。

か:WeChatってメッセージアプリの?モバイル決済もできるんだ。

ど:今中国ではこのWeChat payを通して決済できる店がほとんどですよ。WeChatは、月間ユーザー数10億人を超えるトップシェアアプリなんです。

か:日本で言うLINEみたいな感じ?

ど:LINEとの違いは、WeChatにはアプリ内にミニプログラムが組み込まれているという点です。

 

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アプリ上でアプリをダウンロードできる画期的なWeChat

か:ミニプログラム?

ど:ミニプログラムはアプリ内で動作するアプリのこと。「WeChat」内でさまざまなアプリがインストールできるので、Apple StoreやGoogle Playからアプリをダウンロードする必要がなくなるんです。

か:へえ。WeChat内で、メッセージもアクセスを調べるのも、決済を済ませるのも全部完結しちゃうんだ。

ど:中国はいつだって文化の最先端をいくんですよ。

 

飲食店は市場2,619億円のビックチャンスを逃しているかも

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蘭州牛肉麺を睨みながら日本のインバウンド対策の遅れを憂う道明

か:そう考えたら日本のキャッシュレス化はまだこれからって感じだよね。

ど:そうなんです。まだモバイル決済を導入していない飲食店が多い。

か:あ、だから毎日肉まん食べてるんだ。財布買い直しなよ。

ど:2018年、観光庁の調べによると訪日外国人が旅行で使う金額は4兆5189億円にも昇ると言われてるんです。しかもその約3分の1を中国人が占めてる。

か:そんなに。

 

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肉まんを睨みながら日本のインバウンド対策の遅れを憂う道明

ど:さらに2018年に中国人が日本で使った飲食費は2,619億円。中国からのインバウンド顧客を逃してる可能性もあるんです!僕だって選択肢を狭められて不便でしょうがない。

か:ねえ、財布買い直しなよ。

ど:大手は導入してる企業も多いんですが、ネットを通した中国人への誘導が甘いんです。中国本土から閲覧すると重たすぎて開かないサイトとか、日本語を直訳しただけのサイトとか。

か:Google翻訳で訳すと、ものすごく解像度が荒い直訳言語体になるときあるもんね。

  

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でも、去年の11月に道明家では念願の第一子が誕生。おめでとう!

ど:僕は働きます。中国が好きだから、情熱を持って。

か:直訳すると胡散臭い文章になるときもあるよね。

 

昼休憩は遠に終わったというのに、2人のインバウンド談話はまだまだ終わらない。

今後も当ブログでは、中国の最新トレンドやそれにまつわるインバウンド事情を発信。思いもよらないビジネスチャンスに気付ける中国情報をお見逃しなく。

 

提供:インタセクト・コミュニケーションズ株式会社